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メニエール病

〜めまいと難聴・耳鳴りをくり返す病気の原因・治療・過ごし方〜

「突然ぐるぐる回るめまいが起きて、片方の耳もつまった感じがする」「めまいが治まったら、聞こえも少しよくなった」「同じような発作を何度もくり返している」。こうした症状が続くときは、メニエール病の可能性があります。

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1メニエール病とは?

どんな病気?聞こえにくさ(難聴)・耳鳴り・耳がつまった感じ(耳閉感:じへいかん)を伴うめまいの発作を、くり返す病気です。

  • チェック:突然ぐるぐる回るめまいが起こり、10分程度から数時間続く
  • チェック:めまいと一緒に、片方の耳の聞こえにくさ・耳鳴り・耳がつまった感じがある
  • チェック:めまいが治まると、聞こえや耳鳴りも軽くなったり、変わったりする
  • チェック:吐き気や嘔吐を伴うことがある

発作が多い時期と、発作のない時期があります。発作の回数は、年に数回から週に数回まで、人によってさまざまです。発作のない時期にも、ふらつきや聞こえの症状が残ることが多いとされています。

経過について

初めのうちは聞こえが回復することが多いものの、発作をくり返すうちに、聞こえにくさが戻らなくなることがあります。片方の耳で始まっても、両耳に及ぶことがあります。

2どうして起こるの?

耳の奥(内耳:ないじ)は、「内リンパ」という液体で満たされています。この内リンパが増えすぎて、耳の奥がむくんだ状態を「内リンパ水腫(ないりんぱすいしゅ)」といいます。メニエール病は、この内リンパ水腫によって起こると考えられています。むくみが起こる原因そのものは、まだ分かっていません。

発作のきっかけになりやすいもの

  • チェック:心や体の過労、睡眠不足
  • チェック:家庭や職場でのストレス
  • チェック:気圧の変化
内耳の比較。ふだんの内リンパと、内リンパが増えてふくらんだ内リンパ水腫。発作のきっかけになりやすいものは睡眠不足、過労・ストレス、気圧の変化
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内リンパが増えて耳の奥がむくむと、メニエール病の発作が起こると考えられています

3ほかのめまいとの見分け方

メニエール病

めまいの続く時間
10分程度から数時間
聞こえの症状
聞こえにくさ・耳鳴り・耳がつまった感じが、発作に合わせて変わる

良性発作性頭位めまい症

めまいの続く時間
頭を動かしたときに起こり、1分以内のことが多い
聞こえの症状
ない

突発性難聴(めまいを伴うもの)

めまいの続く時間
突然起こる
聞こえの症状
突然の聞こえにくさ。通常はくり返さない

※初めての発作のときは、めまいを伴う突発性難聴と区別できないことが多いとされています。経過をみながら診断していくことがあります。

※意識がもうろうとする、物が二重に見える、手足のまひなどは、メニエール病の症状ではありません。

4検査と治療

主な検査

症状の経過と、検査の結果を合わせて診断します。

  • 聴力検査:耳の奥が原因の難聴があるか、発作に合わせて聞こえが変わるかを調べます
  • 眼振検査(がんしんけんさ):めまいのときの目の揺れ(眼振)を調べます
  • 神経の検査:ほかの神経の病気がないかを確かめます
  • 造影MRI:耳の奥のむくみ(内リンパ水腫)を確認できることがあります

主な治療

発作が起きているときの治療と、発作を予防する治療があります。予防は、体への負担が少ない方法から始め、効果が十分でないときに次の段階へ進みます。

メニエール病の治療の段階。発作のときは吐き気止め・めまい止めなど。発作を予防する治療は、①生活の見直しと薬、②中耳加圧治療、③手術などの順に、体への負担が少ない方法から始める
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発作のときの治療と、発作を予防する治療を3段階で進めます

発作のとき

主な治療
吐き気止め、めまい止め、不安をやわらげる薬などを、点滴や飲み薬で使います。

① 生活の見直しと薬

主な治療
過労・睡眠不足・ストレスを避けます。薬は、むくみを減らす利尿薬が基本で、めまい止め、ビタミンB12、耳の奥の血の流れをよくする薬、漢方薬などを組み合わせることもあります。

② 中耳加圧治療

主な治療
専用の機器で、鼓膜の奥に圧をかける治療です(保険適用)。

③ 手術など

主な治療
効果が十分でない場合に検討します。聞こえが悪くなったり、ふらつきが残ったりする可能性もあり、慎重に判断されます。

※治療によって発作を抑えることを目指します。経過には個人差があり、聞こえの症状が残ることもあります。

★当院では、聴力検査を行っています。院内にCTの設備もあります。そのほかの検査・治療は、ご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、帝京大学ちば総合医療センター・千葉労災病院など連携している医療機関をご紹介できます。

5お家でできるケアと受診のポイント

めまいの発作が起きたら

  • チェック:転ばないよう、安全な場所で横になりましょう
  • チェック:手足のしびれ・ろれつが回らない・激しい頭痛などがないか確認しましょう

発作を減らすための過ごし方

  • チェック:十分な睡眠をとる:睡眠不足は、発作のきっかけになりやすいとされています
  • チェック:ストレスをためない:生活習慣を整え、ストレスをできるだけ避けることが基本です
  • チェック:適度な運動:ストレス解消のための適度な運動が勧められています。有酸素運動で発作が抑えられたという報告もあります。

すぐに救急車を呼ぶ症状

めまいに加えて、意識がもうろうとする・手足のしびれ・激しい頭痛を伴うときは、脳の病気の可能性があります。ご自身で来院せず、救急車を呼んでください。それ以外のめまいで動けないときは、お電話(050-1792-3387)でご相談ください。

こんなときは耳鼻咽喉科を受診

  • めまいと一緒に、聞こえにくさ・耳鳴り・耳がつまった感じがある(急に片耳が聞こえにくくなったときは、早めに受診してください)
  • めまいをくり返す、ふらつきが続く

めまいと一緒に聞こえにくさや耳鳴りをくり返すときは、早めにご相談ください。

当院のよくある質問

  • 耳・めまいで対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:耳が痛い/耳がかゆい/きこえにくい/耳がつまった感じ/音が響く/耳鳴りがする/耳がはれている/耳の下がはれている/耳あかをとってほしい/めまいがする。

  • めまい症・メニエール病とは?

    めまい症は耳や脳の異常で平衡感覚が乱れる疾患です。メニエール病は内耳のリンパ液の異常でめまい・耳鳴り・難聴が反復する病気です。治療は抗めまい薬・利尿薬・内耳循環改善薬・リハビリ療法など、ストレス管理も重要です。

  • 突発性難聴とは?

    突然片耳が聞こえなくなる疾患で、耳鳴りやめまいを伴うことがあります。原因は明らかでないことが多く、ステロイド薬や高気圧酸素療法が行われます。早期治療が重要です。

  • 耳鳴症とは?

    耳の中で常に音が聞こえる状態で、ストレスや加齢が影響することがあります。治療は心理療法・内耳循環改善薬の使用、場合により補聴器の使用。

  • ぐるぐる回るめまいで動けません。受診できますか?

    めまいの診察を当院で行っています。ただし、意識が朦朧とする・手足のしびれ・激しい頭痛を伴う場合は脳の病気の可能性があるため、ご自身で来院せず救急車を要請してください。それ以外の場合はお電話でご相談ください。電話:050-1792-3387

  • 聴力検査は受けられますか?

    はい、聴力検査・通気検査などを実施しております。事前予約は不要ですが、遅い時間帯は検査が難しい場合がございますので、お早めにお越しください。WEB問診をご利用の際は、その旨ご記入ください。WEB予約:https://medical.apokul.jp/web/688/reservations/add(新しいタブで開きます)

  • CTの設備は院内にありますか?

    はい、当院は院内にCT設備を備えており、2026年6月14日より稼働しております。CT検査が必要な場合は院内で対応いたします。

  • 大きな病院を紹介してもらえますか?

    症状に応じて適切な医療機関へご紹介いたします。主な連携先は帝京大学ちば総合医療センター、千葉労災病院などで、症状によっては千葉大学医学部附属病院や君津中央病院などとも連携しております。手術や精密検査が必要な場合はご相談ください。

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参考にした資料

院長 蔵内 隆秀

このページの内容について

蔵内医院 院長 蔵内 隆秀

日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医・医学博士

このページの内容は、当院の院長が確認した説明をもとにしています。

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