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外耳炎(耳のかゆみ・痛み)

〜原因・中耳炎との見分け方・治療〜

「耳の穴がかゆくて、つい綿棒でこすってしまう」「耳を引っぱると痛い」「耳だれが出てきた」。そんなとき、耳の穴の皮膚に炎症が起きているかもしれません。外耳炎について、分かりやすくまとめました。

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1外耳炎(がいじえん)とは?

耳の穴の入り口から鼓膜までの通り道を「外耳道(がいじどう)」といいます。外耳炎は、この外耳道の皮膚に傷がつき、細菌などが入って炎症を起こす病気です。かゆみ・痛み・耳だれが主な症状です。鼓膜の奥(中耳)に炎症が起きる中耳炎とは、起こる場所が違います。

外耳炎と中耳炎の起こる場所。外耳道(耳の穴)の皮膚の炎症が外耳炎、鼓膜の奥の中耳の炎症が中耳炎
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外耳炎と中耳炎は、炎症が起こる場所が違います

2外耳炎の主な種類と症状

① 細菌による外耳炎痛み・耳だれ

どんな病気?耳掃除などでついた小さな傷から細菌が入り、外耳道の皮膚が赤く腫れる病気です。毛穴に細菌が入って「おでき」のように腫れるものと、外耳道の皮膚全体が腫れるものがあります。

  • チェック:耳たぶを引っぱったり、耳の穴の前の出っぱり(耳珠:じじゅ)を押したりすると痛む
  • チェック:耳だれが出る、耳からいやなにおいがする
  • チェック:腫れで耳の穴がふさがると、聞こえにくくなったり、耳がつまった感じがしたりする

② 外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)強いかゆみ

どんな病気?カビ(真菌)が原因で起こる外耳炎です。細菌によるものより数は少ないですが、治るまでくり返し通院が必要になることがあります。

  • チェック:痛みよりも、強いかゆみが目立つことが多い
  • チェック:耳がふさがった感じがする
  • チェック:綿棒に黒っぽい点や白っぽいものが付く、白っぽい粘りのある耳だれが出る

③ 外耳道の皮膚炎(湿疹)長引くかゆみ

どんな病気?外耳道の皮膚のかゆみ・赤み・皮むけが長く続くタイプです。イヤリングの金属や化粧品へのかぶれや、体質で起こることがあります。

  • チェック:かゆみや皮むけが、よくなったり悪くなったりしながら続く

3どうして外耳炎になるの?

外耳道の皮膚はとても薄く、小さな傷がついたり、湿った状態が続いたりすると炎症が起こりやすくなります。

  • チェック:耳掃除のしすぎ:綿棒や耳かきでこすると、目に見えない傷ができます。
  • チェック:水の入り込み:プールやお風呂で水が入り、耳の中が湿ったままになる(水泳との関係から「スイマーズイヤー」とも呼ばれます)
  • チェック:耳をふさぐものの使用:補聴器や耳栓など
  • チェック:皮膚の体質:アレルギーや湿疹などがある方

4中耳炎との見分け方と、治療のちがい

外耳炎と中耳炎の簡単な見分け方

外耳炎と中耳炎の見分け方。外耳炎は耳たぶを引っぱったり耳の入口を押したりすると痛む。中耳炎は鼻水や咳を伴うことが多い。どちらも耳の痛みや耳だれが出ることがあり、診察で区別する
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外耳炎と中耳炎の見分け方のポイント

外耳炎

痛む場所・原因
耳の穴(入口付近)。耳掃除のしすぎ、プールやお風呂など。
見分けるポイント
耳たぶを軽く引っ張ったり、耳の入口を押したりすると痛むのが特徴です。

中耳炎

痛む場所・原因
耳の奥。風邪・鼻水が原因。
見分けるポイント
鼻水や咳を伴うことが多いです。

※どちらも耳の痛みや耳だれが出ることがあります。耳の中を拡大して見る診察で区別します。カビが疑われるときは、耳だれなどを調べて種類を確かめることがあります。

主な治療

細菌による外耳炎

主な治療
耳の中をきれいにして、抗菌薬(抗生物質)やステロイドの耳に入れる薬(点耳薬)や、ぬり薬を使います。必要に応じて痛み止めや抗菌薬の飲み薬を使います。

外耳道真菌症

主な治療
耳の中のそうじと、カビに効く薬(抗真菌薬)での治療をくり返し行います。治るまで通院が必要になることがあります。

※治療の内容は耳の状態によって変わります。くわしくは医師の説明にしたがってください。

点耳薬を始めると、多くの方は2〜3日ほどで楽になり、1週間ほどで症状がほとんどなくなるとされています(米国の診療ガイドライン)。経過には個人差があり、カビによる場合は長引くことがあります。よくならないときは、もう一度受診してください。

5お家でできるケアと受診のポイント

治るまでの過ごし方

  • チェック:耳の中を触らない・かかない:治療中は、綿棒も含めて耳の中に何も入れないようにしましょう。
  • チェック:耳に水を入れない:シャワーや洗髪のときは、耳の入り口をふさいで水が入らないようにします。プールを再開する時期は医師にご相談ください。
  • チェック:お薬は指示された期間続ける:よくなったと感じても、点耳薬は自己判断でやめないようにしましょう。
  • チェック:補聴器・耳栓を使っている方:症状があるあいだの使い方を、診察のときにご相談ください。

ふだんの耳掃除

耳掃除はお風呂上がりに「入口の水分をタオルで拭き取る」程度で十分です。綿棒を奥まで無理に入れないようにしましょう。お子さまは耳掃除の最中に急に動くため、耳の中や鼓膜を傷つけやすいとされています。奥の耳あかが気になるときは、耳鼻咽喉科で取ることもできます。イヤリングの金属や化粧品でかぶれる方は、その原因を避けましょう。

こんなときは耳鼻咽喉科を受診

  • 耳のかゆみや痛みが、数日たってもよくならない
  • 耳だれが出る、耳からにおいがする
  • 聞こえにくい、耳がつまった感じがある
  • 綿棒に黒い点や白いものが付く、かゆみをくり返す

すぐに受診・救急を考える症状

  • 痛みが強く、眠れない・食事がとれない
  • 耳のまわりや顔まで腫れが広がる、熱がある
  • 糖尿病がある方や、免疫の働きが弱くなる病気・治療中の方で、痛みや耳だれが続く
  • 赤ちゃんが耳をかきむしって出血した(治療が必要です。お早めにご来院ください)

耳のかゆみや痛みが続くとき、耳だれが出るときは、早めにご相談ください。

当院のよくある質問

  • 耳・めまいで対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:耳が痛い/耳がかゆい/きこえにくい/耳がつまった感じ/音が響く/耳鳴りがする/耳がはれている/耳の下がはれている/耳あかをとってほしい/めまいがする。

  • 中耳炎とはどんな病気ですか?

    中耳炎は中耳(鼓膜の内側にある空間)に炎症が起きる病気です。細菌やウイルス感染が原因で、耳の痛み・発熱・難聴・耳だれが主な症状です。急性中耳炎・滲出性中耳炎・慢性中耳炎の3種類に分けられます。子供は耳管が短く未発達なため発症しやすい傾向があります。

  • 外耳炎とはどんな病気ですか?

    外耳道に炎症が起きる疾患で、耳のかゆみ・痛み・耳だれが主な症状です。耳掃除のし過ぎや水の侵入が原因となることが多いです。治療は抗菌薬やステロイドの点耳薬を使用します。耳を清潔に保ち、原因刺激を避けることが重要です。

  • 耳垢塞栓(耳垢が詰まった)

    耳垢が外耳道に詰まり、耳が聞こえにくくなる状態です。医療機関で耳垢を除去します。自宅で無理に取ろうとせず、当院にご相談ください。

  • 耳掃除(耳垢除去)だけでも受診できますか?

    はい、耳垢除去のみのご来院も可能です。保険診療として承っています。ご自身で取りにくい耳垢や、お子様の耳掃除もご相談ください。

  • 赤ちゃんが耳をかきむしって出血しました。受診は必要ですか?

    出血した場合は受診が必要です。治療が必要となりますので、お早めにご来院ください。電話:050-1792-3387

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参考にした資料

院長 蔵内 隆秀

このページの内容について

蔵内医院 院長 蔵内 隆秀

日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医・医学博士

このページの内容は、当院の院長が確認した説明をもとにしています。

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