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鼻血(鼻出血)の止め方と受診の目安

〜正しい止め方・原因・受診の目安〜

「子どもの鼻血がなかなか止まらない」「朝起きたら、枕に血がついていた」「上を向いて首の後ろをたたくのは正しいの?」。いざというときにあわてないように、鼻血の正しい止め方と、受診の目安をまとめました。

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1鼻血はどこから出るの?

鼻の粘膜には細い血管がたくさん集まっていて、少しの刺激でも出血しやすくなっています。

鼻血の多く(7〜8割)は、鼻の入り口から1cmほど奥の、左右の鼻を仕切る壁(鼻中隔:びちゅうかく)にある「キーゼルバッハ部位」から出ます。ここからの出血は、驚くほど出ることがありますが、多くは深刻なものではありません。

鼻血が出やすい場所とつまむ位置。鼻の入り口から約1cm奥の鼻中隔にあるキーゼルバッハ部位から、鼻血の多くは出る。止めるときは骨の部分ではなく、小鼻(やわらかい部分)をつまむ
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鼻血の多くは入り口近くから出るので、小鼻をつまんで止めます

一方、鼻の奥の太い血管からの出血はまれですが、量が多く止まりにくいことがあります。高齢の方や、出血しやすい病気のある方に多いとされています。鼻の奥から出ると、血がのどに流れ込み、飲み込んだ血で気持ちが悪くなって吐いてしまうこともあります。

2鼻血が出たときの正しい止め方

  1. 座って、顔を少し下に向けます(前かがみ)
  2. 小鼻(鼻のふくらんだ、やわらかい部分)を、親指と人差し指で強くつまみます(鼻の骨の部分ではなく、小鼻全体をしっかりはさみます)
  3. 15〜20分ほど、途中で離さずに押さえ続けます
  4. のどに流れてきた血は、飲み込まずに口から出します
鼻血の正しい止め方4ステップ(座って少し下を向く、小鼻を強くつまむ、15〜20分離さずに押さえる、のどに流れた血は飲み込まずに出す)と、やりがちだけどよくないこと(上を向く、首の後ろをたたく、ティッシュを奥まで詰めたままにする)
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座って小鼻をつまみ、15〜20分押さえ続けるのが基本です。上を向く・首の後ろをたたくのは避けます

上を向く

なぜよくないの?
血がのどに流れ、咳き込んだり、気持ちが悪くなったりします。

首の後ろをたたく

なぜよくないの?
血を止める効果はありません。

ティッシュを奥まで詰めたままにする・何度も入れ替える

なぜよくないの?
粘膜を傷つけ、取り出すときにまた出血することがあります。

3鼻血の主な原因

どんなときに出やすい?

  • チェック:鼻をいじる・ほじる、強く鼻をかむ、顔や鼻をぶつける
  • チェック:冬の乾燥や暖房で、鼻の粘膜が乾いている
  • チェック:風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで粘膜が荒れている
  • チェック:鼻中隔が曲がっている(鼻中隔弯曲症:びちゅうかくわんきょくしょう)
  • チェック:アスピリンや、血液を固まりにくくするお薬(いわゆる血液をサラサラにするお薬)を使っている
  • チェック:血液の病気、肝臓の病気、動脈硬化などの全身の病気。鼻血をくり返す遺伝性の病気(オスラー病)もあります。
  • チェック:まれに、鼻の中のできもの(腫瘍)が原因になることもあります

高血圧が直接の原因になることは多くないとされますが、高血圧の方では鼻血が長引くことがあります。

4耳鼻咽喉科での検査と治療

まず鼻の中を見て、どこから出血しているかを確かめます。鼻の奥からの出血やできものが疑われるときは、細いカメラ(内視鏡)で詳しく見ます。出血しやすい病気が疑われるときは血液検査を、できものなどが疑われるときはCTなどの画像検査を行うことがあります。

★当院では院内でCT検査を行っています。

押さえて止める

内容
出血している部分を押さえて止めます。

焼いてふさぐ(焼灼:しょうしゃく)

内容
出血している血管を、お薬や電気で焼いてふさぎます。くり返す鼻血にも行います。

詰めて押さえる

内容
止まりにくいときは、ガーゼなどを鼻に詰めて押さえます。

原因の治療

内容
鼻炎や副鼻腔炎の治療などを行います。血液をサラサラにするお薬を使っている方は、処方した医師と相談します。

鼻の奥からの出血で入院が必要なときや、鼻中隔弯曲症の手術が必要なときの当院での対応は、ご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、大学病院など連携している医療機関をご紹介できます。

5お子さまの鼻血

子どもの鼻血の多くはキーゼルバッハ部位からの出血で、鼻をいじる癖や、風邪・アレルギー性鼻炎がきっかけになります。ほとんどは心配のないものです。止め方は大人と同じです。小さいお子さまは嫌がることもありますが、保護者の方が前かがみにして、小鼻をつまんであげてください。

激しい鼻血をくり返す、鼻以外にもあざができやすいなど、出血しやすい様子があるときは、血液の病気などを調べる必要があります。

6お家でできるケアと受診のポイント

鼻血を防ぐために

  • チェック:鼻をいじらない。お子さまは爪を短く切る。
  • チェック:鼻は片方ずつ、やさしくかむ
  • チェック:冬や暖房を使うときは、加湿して鼻の乾燥を防ぐ
  • チェック:アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があれば治療する(鼻をこする・かむ回数が減ります)
  • チェック:血液をサラサラにするお薬は、自己判断でやめない。鼻血が多いときは処方した医師に相談する。

こんなときは耳鼻咽喉科を受診

  • 鼻血をくり返す(週に3回以上が目安です)
  • はっきりした原因がないのに、鼻血が続く
  • 熱を伴う
  • 鼻以外(歯ぐき、皮膚のあざなど)からも出血しやすい
  • 鼻づまりや、片側だけの鼻水が続いている

すぐに受診・救急を考える症状

  • 正しく押さえても止まらない
  • 勢いよく出血が続く、出血の量がとても多い
  • ふらふらする、顔色が悪い、力が入らない、気が遠くなる
  • 顔や頭を強くぶつけたあとの鼻血
  • 血液をサラサラにするお薬を飲んでいて、止まらない

夜間・休日で止まらないときは、鼻をつまんだまま前かがみの姿勢を保って、救急外来を受診してください。

鼻血が止まらないときや、何度もくり返すときは、お電話(050-1792-3387)のうえ、早めにご来院ください。

当院のよくある質問

  • 鼻血が止まりません。どうすればよいですか?

    まずは小鼻(鼻のふくらんだ部分)を強くつまみ、15〜20分ほど下を向いた状態で圧迫止血を行ってください。それでも止まらない場合や繰り返す場合は、お電話のうえご来院ください。電話:050-1792-3387

  • 鼻で対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:鼻水がでる/クシャミがでる/鼻がつまる/へんなにおいがする/においがわからない/はなからのどにまわる/ほっぺたやおでこがいたい/鼻血がでる/はなに何かできている/花粉症やアレルギーの検査や治療をしてほしい。

  • 鼻中隔弯曲症とは何ですか?

    鼻の中央を仕切る鼻中隔が曲がっている状態で、鼻づまり・鼻出血・慢性副鼻腔炎の原因となることがあります。日本人の約9割に見られます。症状が軽い場合は経過観察、重い場合は鼻中隔矯正術を行います。

  • 鼻中隔弯曲症の治療はできますか?

    当院で診断は可能です。手術(鼻中隔矯正術)が必要な場合は、対応可能な医療機関をご紹介しております。

  • 鼻カメラ(ファイバースコープ)は痛いですか?子供でも受けられますか?

    当院では鼻・喉の内視鏡検査(ファイバースコープ)を実施しております。細いスコープを使用し検査時間も短いため、ご負担は最小限です。お子様(乳幼児)にも対応しており、必要に応じて麻酔スプレーを最小限使用しながら、お子様の負担に配慮して行います。

  • CTの設備は院内にありますか?

    はい、当院は院内にCT設備を備えており、2026年6月14日より稼働しております。CT検査が必要な場合は院内で対応いたします。

  • 大きな病院を紹介してもらえますか?

    症状に応じて適切な医療機関へご紹介いたします。主な連携先は帝京大学ちば総合医療センター、千葉労災病院などで、症状によっては千葉大学医学部附属病院や君津中央病院などとも連携しております。手術や精密検査が必要な場合はご相談ください。

  • 何歳から診察してもらえますか?

    新生児(0歳)からご年配の方まで幅広く対応しております。お子様も安心してお越しください。

  • 小さい子供が泣いてしまっても診察できますか?

    はい、ご安心ください。院長ができる限りお子様が怖がらないよう、笑顔で優しく接しながら診察いたします。

  • 母子手帳は持参すべきですか?(お子様の受診時)

    お子様の受診時は母子手帳のご持参をお勧めします。予防接種歴やアレルギー情報の確認に役立ちます。

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参考にした資料

院長 蔵内 隆秀

このページの内容について

蔵内医院 院長 蔵内 隆秀

日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医・医学博士

このページの内容は、当院の院長が確認した説明をもとにしています。

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