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いびき・睡眠時無呼吸症候群

〜いびきと無呼吸の原因・検査・治療〜

「家族に『いびきがうるさい』『寝ているとき息が止まっている』と言われた」「しっかり寝たはずなのに、昼間眠くてたまらない」「子どものいびきが気になる」。そんなときに知っておきたい、睡眠時無呼吸症候群についてまとめました。

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1睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

眠っている間に、呼吸が止まったり弱くなったりすることをくり返す病気です。呼吸が止まると血液中の酸素が減り、体はそれを補おうとして心臓に負担がかかり、深い眠りもさまたげられます。

多くは、のどの空気の通り道が狭くなってふさがる「閉塞性(へいそくせい)」のタイプです。成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられ、男性では40〜50歳代が半数以上を占め、女性は閉経後に増えるとされています。

💡 いびきは、狭くなった空気の通り道で、のどの粘膜がふるえて出る音です。いびきをかく人がみんな睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。ただ、大きないびきに、呼吸の停止や昼間の眠気を伴うときは、検査が勧められます。

眠っているときの、のどの空気の通り道の3つの状態。ふつうは通り道が開いている。いびきは狭くなり、のどの粘膜がふるえる。無呼吸はふさがって呼吸が止まる
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空気の通り道が狭くなるといびき、ふさがると無呼吸になります

2こんな症状はありませんか?

寝ているとき

  • チェック:毎晩のように大きないびきをかく
  • チェック:呼吸が止まっていると家族に言われた
  • チェック:息苦しくて目が覚める、夜中に何度もトイレに起きる

朝・昼間

  • チェック:朝起きたときに頭が痛い、ぐっすり眠った感じがしない
  • チェック:昼間に強い眠気がある、会議中や運転中に眠くなる

昼間の眠気は、仕事の効率が落ちたり、居眠り運転の事故につながったりすることがあります。一方で、眠気を自覚していない人が多いことも分かっています。

3主な原因

空気の通り道が狭くなる原因として、次のようなものがあります。

空気の通り道が狭くなる主な原因4つを、頭から首の断面図で示した図。鼻の病気(鼻炎・鼻の仕切りの曲がり)、扁桃や舌が大きい、あごが小さい・後ろに下がっている、首まわりの脂肪(肥満)
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鼻・扁桃と舌・あご・首まわりの4か所が、空気の通り道を狭くする主な原因です
  • チェック:首まわりの脂肪(肥満)
  • チェック:扁桃(扁桃腺)が大きい、舌が大きい
  • チェック:鼻炎、鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう:鼻の仕切りの曲がり)など鼻の病気
  • チェック:あごが小さい、あごが後ろに下がっている

肥満のほかにも原因があるため、太っていなくても睡眠時無呼吸症候群になることがあります。

4放っておくと、どうなるの?

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞、血糖値やコレステロール値の上昇、メタボリックシンドロームと関わることが分かっています。1時間に20回以上、呼吸が止まったり弱くなったりする状態を放っておくと、死亡率が高くなるとも説明されています。

5検査と治療

まず問診で、いびきや呼吸の停止の様子、昼間の眠気、生活習慣をうかがいます。ご家族から聞いた寝ているときの様子や、スマートフォンで録音・録画したものがあると参考になります。耳鼻咽喉科では、鼻やのど、扁桃の大きさなど、空気の通り道が狭くなる原因がないかを、診察やファイバースコープ(内視鏡)で確かめます。

睡眠中の呼吸を調べる検査

簡易検査

どんな検査?
自宅で、指や鼻にセンサーをつけて一晩眠ります。呼吸の状態、いびき、血液中の酸素の量を記録します。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

どんな検査?
脳波や呼吸、酸素の量などを同時に記録する、よりくわしい検査です。ふつうは医療機関に1泊して行います。

1時間あたりに呼吸が止まったり弱くなったりする回数(AHI)が5以上で、症状を伴うときに、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。5〜15未満が軽症、15〜30未満が中等症、30以上が重症とされます。

主な治療

CPAP(シーパップ)

どんな治療?
寝るときに鼻にマスクをつけ、空気を送り込んで、空気の通り道が閉じないようにします。AHIが20以上で昼間の眠気などがある場合の、標準的な治療とされています。続けて使うことが大切で、定期的な受診が必要です。

マウスピース(口腔内装置)

どんな治療?
下あごを前に出した状態で固定して、空気の通り道を広げます。主に歯科で作ります。

手術

どんな治療?
扁桃が大きい、鼻づまりがあるなど、原因がはっきりしているときに検討されることがあります。効果には個人差があります。

減量・寝方の工夫

どんな治療?
肥満がある場合は、体重を減らすことが勧められます。横向きに寝る工夫も治療のひとつです。

※どの治療が合うかは、検査の結果や原因、症状によって変わります。睡眠薬などを飲んでいる方は、医師にお伝えください。

★当院では、いびき・睡眠時無呼吸症候群のご相談をお受けしています。ご自宅で行う簡易検査やくわしい検査、手術など、当院での対応はご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、帝京大学ちば総合医療センターや千葉労災病院など、連携している医療機関をご紹介できます。

6お子さまのいびき

子どもの睡眠時無呼吸症候群は約2%にみられ、見逃されやすいとされています。原因の多くは、アデノイド(鼻の奥のリンパ組織)や扁桃が大きいことです。アデノイドや扁桃は2〜5歳くらいに大きくなりやすく、肥満やアレルギー性鼻炎が関わることもあります。

  • チェック:いびきをかき、ときどき息が詰まったように数秒止まる
  • チェック:息を吸うときに胸がへこむ、寝返りが激しい、寝汗をかく
  • チェック:口を開けて寝ている、おねしょがある
  • チェック:朝起きられない、昼間ぼーっとしている、落ち着きがない

大人と違って、眠気より「落ち着きのなさ」として表れることがあり、学習や行動、成長に影響することもあります。症状が強い場合は、全身麻酔でアデノイドや扁桃を取る手術が行われることがあります。

★当院では、お子さまの睡眠時無呼吸も診察しています(年齢の下限はありません)。

7お家でできるケアと受診のポイント

毎日の生活でできること

  • チェック:太りぎみの方は、体重を減らしましょう。
  • チェック:あお向けでいびきが強くなる場合は、横向きに寝る工夫をしましょう。
  • チェック:鼻づまりがある場合は、鼻の治療を受けましょう。

車を運転する方へ

睡眠中の呼吸の障害がある人は、交通事故を起こす危険が2〜3倍に高まるといわれています。また、「重い眠気の症状がある睡眠障害」は、運転免許の拒否や保留の対象となりうる病気として法令で定められています。運転を仕事にしている方や、昼間の眠気が気になる方は、早めに検査を受けてください。昼間の強い眠気があるうちは、車の運転や危険を伴う作業を控え、早めに受診してください。

こんなときは耳鼻咽喉科を受診

  • 大きないびきが続く、または寝ているときの呼吸の停止を指摘された
  • しっかり寝ているつもりでも、昼間の眠気が強い
  • 高血圧があり、いびきも指摘されている
  • お子さまがいびきをかき、ときどき息が詰まったように数秒止まる

いびきや寝ているときの呼吸、昼間の眠気が気になるときは、早めにご相談ください。

当院のよくある質問

  • どんなクリニックですか?医院の特徴を教えてください

    蔵内医院は、千葉県市原市姉崎にある耳鼻咽喉科・気管食道科のクリニックです。耳・鼻・のど・めまい・アレルギー(花粉症等)・睡眠時無呼吸まで幅広く対応しています。昭和50年(1975年)の開院以来、地域に根ざしたホームドクターとして親しまれており、新生児・乳児からご年配の方までを丁寧に診察します。元芸人の院長が明るく和やかな雰囲気でお迎えします。

  • のど・くち・くびで対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:のどがいたい/のどの違和感/のみこみにくい/喉が腫れている/くびが腫れている/せきがでる/ぜえぜえする/舌がいたい/舌になにかできている/味がしない/いびきがつよい/寝ている時呼吸がとまる。

  • 睡眠時無呼吸症候群とは?

    睡眠中に呼吸が一時的に止まる疾患で、いびき・日中の強い眠気が特徴です。治療はCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)、生活習慣の改善、肥満の解消などです。

  • 何歳から診察してもらえますか?

    新生児(0歳)からご年配の方まで幅広く対応しております。お子様も安心してお越しください。

  • 鼻カメラ(ファイバースコープ)は痛いですか?子供でも受けられますか?

    当院では鼻・喉の内視鏡検査(ファイバースコープ)を実施しております。細いスコープを使用し検査時間も短いため、ご負担は最小限です。お子様(乳幼児)にも対応しており、必要に応じて麻酔スプレーを最小限使用しながら、お子様の負担に配慮して行います。

  • 大きな病院を紹介してもらえますか?

    症状に応じて適切な医療機関へご紹介いたします。主な連携先は帝京大学ちば総合医療センター、千葉労災病院などで、症状によっては千葉大学医学部附属病院や君津中央病院などとも連携しております。手術や精密検査が必要な場合はご相談ください。

  • 鼻中隔弯曲症の治療はできますか?

    当院で診断は可能です。手術(鼻中隔矯正術)が必要な場合は、対応可能な医療機関をご紹介しております。

  • 扁桃腺の手術は院内でできますか?

    扁桃の手術は多くが全身麻酔を要します。当院での対応は、ご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、大学病院など連携している医療機関をご紹介できます。

  • 子供の睡眠時無呼吸は診てもらえますか?

    お子様の睡眠時無呼吸も診察しております(年齢の下限はございません)。精密検査が必要な場合は連携先の医療機関をご紹介いたします。

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参考にした資料

院長 蔵内 隆秀

このページの内容について

蔵内医院 院長 蔵内 隆秀

日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医・医学博士

このページの内容は、当院の院長が確認した説明をもとにしています。

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