難聴・補聴器相談
〜聞こえにくさが気になる方とご家族へ〜
「最近、テレビの音が大きいと家族に言われる」「にぎやかな場所だと、会話が聞き取りにくい」「親の聞き返しが増えてきた」。聞こえにくさは少しずつ進むため、本人よりも周りが先に気づくことも少なくありません。難聴と補聴器について、分かりやすくまとめました。

1こんなサインはありませんか?
- チェック:会話で聞き返すことが増えた。特に人が多い場所や騒がしい場所で聞き取りにくい
- チェック:テレビの音が大きいと家族に言われる
- チェック:体温計や家電のお知らせ音、チャイムに気づきにくい
- チェック:会議や講演の内容が分かりにくい
2難聴(なんちょう)の種類と、年齢による難聴
難聴は、音が聞こえにくい、または言葉が聞き取りにくい状態です。原因のある場所によって、次のように分けられます。
伝音難聴(でんおんなんちょう)
- 原因のある場所
- 耳の穴から鼓膜の奥まで(外耳・中耳)。耳あかが詰まっている場合などは、治療で改善が見込めます。
感音難聴(かんおんなんちょう)
- 原因のある場所
- 音を感じ取る耳の奥(内耳)や、聞こえの神経・脳
混合性難聴
- 原因のある場所
- その両方
| 種類 | 原因のある場所 |
|---|---|
| 伝音難聴(でんおんなんちょう) | 耳の穴から鼓膜の奥まで(外耳・中耳)。耳あかが詰まっている場合などは、治療で改善が見込めます。 |
| 感音難聴(かんおんなんちょう) | 音を感じ取る耳の奥(内耳)や、聞こえの神経・脳 |
| 混合性難聴 | その両方 |

加齢性難聴(かれいせいなんちょう)
どんな病気?年齢とともに、耳の奥で音を電気信号に変える細胞が傷ついたり減ったりして起こる難聴です。聞こえの衰えは40代から始まり、65〜74歳で3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるとされています。
- チェック:高い音から聞こえにくくなる(電子音などに気づきにくい)
- チェック:ゆっくり進むため、本人が気づきにくい
- チェック:耳鳴りを感じることもある
3聞こえの検査と、補聴器を考える目安
耳鼻咽喉科では、まず耳の中を診察して、耳あかや中耳炎など治療で改善が見込める原因がないかを確認します。そのうえで、聴力検査(いろいろな高さの音がどのくらい小さな音まで聞こえるか)などで聞こえの状態を調べます。
年齢による難聴そのものを元に戻す治療はありません。生活に支障があるときは、補聴器を考えます。日本聴覚医学会の分類では、次のように説明されています。
軽度難聴
- 聞こえの様子
- 小さな声や騒がしい場所での会話が聞き取りにくい
- 補聴器
- 会議などで聞き取りを改善したいときは、使うことがある
中等度難聴
- 聞こえの様子
- 普通の大きさの声の会話が聞き取りにくい
- 補聴器
- 補聴器のよい対象
高度難聴
- 聞こえの様子
- 非常に大きい声か補聴器がないと会話が聞こえない
- 補聴器
- —
重度難聴
- 聞こえの様子
- 補聴器でも聞き取れないことが多い
- 補聴器
- —
| 程度 | 聞こえの様子 | 補聴器 |
|---|---|---|
| 軽度難聴 | 小さな声や騒がしい場所での会話が聞き取りにくい | 会議などで聞き取りを改善したいときは、使うことがある |
| 中等度難聴 | 普通の大きさの声の会話が聞き取りにくい | 補聴器のよい対象 |
| 高度難聴 | 非常に大きい声か補聴器がないと会話が聞こえない | — |
| 重度難聴 | 補聴器でも聞き取れないことが多い | — |
4補聴器を選ぶときのポイント
補聴器と集音器のちがい
補聴器は、法律で定められた「管理医療機器」です。一方、「集音器」など形が似た商品は医療機器ではなく、難聴の方が補聴の目的で使うものではないと、国民生活センターは説明しています。
購入までの流れ
国民生活センターは、次の流れを勧めています。
- チェック:買う前に、耳鼻咽喉科医(補聴器相談医)の診察を受ける
- チェック:試しに使って、効果を確かめてから買う
- チェック:できるだけ、ご家族など周りの人と一緒に選ぶ
補聴器は、聞こえに合わせた調整(フィッティング)と、購入後の調整・お手入れが大切です。つけてすぐに慣れるとは限らず、調整を重ねながら使っていくものです。

聞こえと認知機能
難聴は、認知症の危険因子の一つとして注目されています。補聴器の使用が認知機能の低下を抑える可能性を示した研究もありますが、因果関係はまだはっきりしていないとされています。
5費用の負担を軽くする制度
医療費控除
- 内容
- 補聴器相談医が「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」で必要性を証明した場合、購入費用が対象になります。購入前の受診が必要です。
補装具費の支給
- 内容
- 聴覚障害で身体障害者手帳の対象となる方などは、市町村に申請して支給を受けられる場合があります。自己負担は原則1割です。
市原市の助成
- 内容
- 難聴のお子さまの補聴器購入費などを助成する制度があります。対象や条件は市にご確認ください。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 医療費控除 | 補聴器相談医が「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」で必要性を証明した場合、購入費用が対象になります。購入前の受診が必要です。 |
| 補装具費の支給 | 聴覚障害で身体障害者手帳の対象となる方などは、市町村に申請して支給を受けられる場合があります。自己負担は原則1割です。 |
| 市原市の助成 | 難聴のお子さまの補聴器購入費などを助成する制度があります。対象や条件は市にご確認ください。 |
★当院は公的な補聴器購入費補助制度にも対応しています。まずは受診のうえご相談ください。
6当院の補聴器相談と受診のポイント
当院でできること
- チェック:聴力検査は予約なしで受けられます。遅い時間帯は検査が難しい場合があるため、お早めにお越しください。
- チェック:補聴器のご相談・調整は、毎週水曜日の予約制です。新規の方も承っています。お電話(050-1792-3387)でお問い合わせください。
- チェック:聴覚障害の身体障害者手帳の意見書・診断書を作成しています(必要な検査のうえ、お渡しまで一定の期間をいただきます)。
- チェック:筆談での対応ができます。手話通訳は事前にご相談ください。
お子さまの聞こえ
お子さまの難聴の原因で多いのは滲出性中耳炎です。痛みや熱がほとんどなく、気づかれにくい病気です。聞こえについて気になることがあれば、ご相談ください。
すぐに受診・救急を考える症状
- 急に片耳(または両耳)が聞こえにくくなった:突発性難聴の可能性があります。できれば当日〜翌日に受診してください
- 聞こえにくさに、強いめまい・耳の痛み・耳だれを伴う
聞き返しが増えたとき、ご家族の聞こえが気になるときは、早めにご相談ください。
当院のよくある質問
耳・めまいで対応している症状を教えてください
以下のような症状でご相談ください:耳が痛い/耳がかゆい/きこえにくい/耳がつまった感じ/音が響く/耳鳴りがする/耳がはれている/耳の下がはれている/耳あかをとってほしい/めまいがする。
滲出性中耳炎とはどんな病気ですか?
滲出性中耳炎は鼓膜の奥の中耳腔に滲出液という液体が貯留する病気です。幼少児の難聴の原因として最も多く、4〜5歳から小学校低学年に多くみられます。耳痛や発熱がほとんどなく難聴も高度ではないため、子供の場合は気付きにくいです。
耳垢塞栓(耳垢が詰まった)
耳垢が外耳道に詰まり、耳が聞こえにくくなる状態です。医療機関で耳垢を除去します。自宅で無理に取ろうとせず、当院にご相談ください。
耳鳴症とは?
耳の中で常に音が聞こえる状態で、ストレスや加齢が影響することがあります。治療は心理療法・内耳循環改善薬の使用、場合により補聴器の使用。
急に片耳が聞こえなくなりました。すぐ受診すべきですか?
突発性難聴の可能性があります。発症から1週間以内の治療開始が予後を大きく左右するため、できるだけ早く(できれば当日〜翌日)耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。診療時間内であればお電話でご相談ください。電話:050-1792-3387
身体障害者手帳(聴覚障害)の診断書は書いてもらえますか?
当院は身体障害者福祉法指定医を取得しております。聴覚障害に関する身体障害者手帳の意見書・診断書を作成しております。ご予約は不要ですが、必要な検査を行ったうえでの作成となり、書類のお渡しまでに一定の期間をいただきます。
聴力検査は受けられますか?
はい、聴力検査・通気検査などを実施しております。事前予約は不要ですが、遅い時間帯は検査が難しい場合がございますので、お早めにお越しください。WEB問診をご利用の際は、その旨ご記入ください。WEB予約:https://medical.apokul.jp/web/688/reservations/add(新しいタブで開きます)
耳掃除(耳垢除去)だけでも受診できますか?
はい、耳垢除去のみのご来院も可能です。保険診療として承っています。ご自身で取りにくい耳垢や、お子様の耳掃除もご相談ください。
補聴器の相談はできますか?
補聴器のご相談・調整に対応しております。新規の方も承っており、毎週水曜日に予約制で実施しておりますので、お電話にてお問い合わせください。取扱メーカーはリオン・まきちえを中心に、その他のメーカーも対応可能です。公的な補聴器購入費補助制度にも対応しておりますので、まずは受診のうえご相談ください。電話:050-1792-3387
難聴かどうか調べたいです
聴力検査で詳しく調べることができます。お気軽にご相談ください。WEB予約:https://medical.apokul.jp/web/688/reservations/add(新しいタブで開きます)
聴覚障害者のための筆談・手話対応はありますか?
筆談での対応が可能です。手話通訳につきましては事前にご相談ください。
企業健診・人間ドックの聴力検査を受託していますか?
企業健診・人間ドックの聴力検査の受託を行っております(受託は聴力検査の項目のみです)。一般項目を含め、当院での対応は、ご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、大学病院など連携している医療機関をご紹介できます。
参考にした資料
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「難聴について(Hear well Enjoy life.)」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 日本聴覚医学会 難聴対策委員会「難聴(聴覚障害)の程度分類について」(2014年7月1日)(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 東京都健康長寿医療センター「加齢性難聴」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 国立長寿医療研究センター「補聴器を使用すると認知機能低下を予防できる?【認知症予防】」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 国民生活センター「補聴器トラブルを防ぎましょう!」(2021年2月25日 報道発表資料)(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「補聴器相談医の役割」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 国税庁「補聴器の購入費用に係る医療費控除の取扱いについて(情報)」(平成30年4月16日)(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「補聴器購入者が医療費控除を受けるために」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 厚生労働省「補装具費支給制度の概要」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 市原市「市原市難聴児補聴器購入費等助成金交付要綱」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 公益財団法人テクノエイド協会「認定補聴器技能者・認定補聴器専門店について(補装具製作業者情報システム)」(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)
- 済生会「加齢性難聴」(監修:福井県済生会病院 耳鼻咽喉科)(新しいタブで開きます)(2026-10-03 確認)

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Web予約は事前予約(1か月先まで)と当日の予約に対応しています。予防接種はWeb予約ではご予約いただけません。窓口かお電話で承ります。

