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のどの違和感・つかえ感(咽喉頭異常感症)

〜のどの違和感の原因・検査・受診の目安〜

「のどに何か引っかかっている気がする」「つばを飲み込むと詰まる感じがする」「内科では異常がないと言われたけれど、やっぱり気になる」。そんなのどの違和感について、考えられる原因と受診の目安をまとめました。

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1咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは?

のど(咽頭・喉頭)に違和感があるのに、診察や検査をしても、それに見合う原因が見つからない状態を「咽喉頭異常感症」といいます。英語では「グロブス」と呼ばれ、「ヒステリー球」という古い呼び名もあります。

  • チェック:のどに何か詰まっている、引っかかっている感じがする
  • チェック:のどがイガイガする、締め付けられる感じがある
  • チェック:食事のときより、つばを飲み込むときに気になる
  • チェック:のどに塊があるように感じても、食べ物の飲み込みそのものはできる

ただし、のどの違和感は、調べてみると原因となる病気が見つかることも少なくありません。アレルギー性鼻炎、のどの炎症、胃酸の逆流などが原因のことが多く、がんの初期症状のこともあります。気になるときは、早めに診察を受けましょう。

2のどの違和感の主な原因

のどの違和感の主な原因と場所。①鼻の奥からのどへ流れる後鼻漏、②のどの炎症、③食道からの胃酸の逆流、④甲状腺などの首のしこり。ストレス・疲れも原因になる(⑤のどの腫瘍は図に含めていない)
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のどの違和感には、いくつかの原因があります

① 後鼻漏(こうびろう)鼻水がのどに流れる

どんな病気?副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで、鼻水がのどに流れ落ちる状態です。

  • チェック:鼻水がのどに流れる感じがある
  • チェック:咳払いをよくする、痰がからむ感じがある

② のどの炎症のどの痛み・違和感

どんな病気?のどの炎症(咽頭炎・喉頭炎)が原因になります。

  • チェック:のどの痛みや違和感が続く

③ 胃酸の逆流(咽喉頭逆流症:いんこうとうぎゃくりゅうしょう)胸やけ・呑酸

どんな病気?胃酸がのどまで上がってきて、のどに違和感が出る病気です。

  • チェック:胸やけがする
  • チェック:すっぱいものが上がってくる感じがある(呑酸:どんさん)
  • チェック:咳が長引く

④ 首のしこり(甲状腺など)のどの圧迫

どんな病気?甲状腺のしこりが大きくなると、のどが圧迫されることがあります。首や胸の中のしこりが原因になることもあります。

  • チェック:飲み込みにくさや声がれが出ることがある
  • チェック:首にしこりを触れることがある

⑤ のどの腫瘍いがらっぽさ・異物感

どんな病気?喉頭がんのうち、声帯より上の部分にできるものは、のどのいがらっぽさや異物感から始まることがあります。

  • チェック:声がれ、飲み込みにくさ、首のしこりを伴うことがある

⑥ ストレス・疲れ・自律神経の乱れのどの筋肉の緊張

どんな状態?のどの筋肉が緊張しすぎることが関わると考えられています。悲しみなどの気持ちに伴って出ることもあります。

  • チェック:ほかの原因がないことを確かめてから考えます。

3耳鼻咽喉科で行う検査

まず、どんなときに気になるか(つばを飲み込むときか、食事のときか)、飲み込みにくさや痛み、胸やけ、体重の変化、タバコやお酒などをうかがいます。飲み込みにくさや痛みがあるかどうかは、大切な見分けのポイントです。

次に、口の中と首を見て触り、鼻から細いファイバースコープ(内視鏡)を入れて、鼻の奥・のど・喉頭を観察します。腫瘍や炎症、後鼻漏、逆流による変化がないかを確かめます。首のしこりや甲状腺が気になるときは超音波(エコー)検査や血液検査、腫瘍が疑われるときはCTなどの画像検査を行います。

★当院では細いスコープを使い、短い時間で検査を行っています。必要に応じて、麻酔のスプレーを最小限使います。院内にはCTの設備もあり、甲状腺の検査や薬による治療も行っています。

のどに原因が見つからないときは、胃や食道の検査(胃カメラなど)のため、消化器内科の受診をお願いすることもあります。精密検査の当院での対応は、ご来院の際にご相談ください。お電話(050-1792-3387)でのご相談も承ります。当院で対応できない場合も、大学病院など連携している医療機関をご紹介できます。

4原因による治療のちがい

鼻やのどの炎症

いっしょに出やすい症状
鼻水がのどに流れる、咳払い、痰
主な治療
鼻やのどの治療

胃酸の逆流

いっしょに出やすい症状
胸やけ、すっぱいものが上がる、長引く咳
主な治療
生活習慣の見直しと、胃酸を抑える薬

甲状腺の病気・のどの腫瘍

いっしょに出やすい症状
首のしこり、声がれ、飲み込みにくさ
主な治療
病気に応じた検査と治療。必要に応じて専門の医療機関にご紹介します。

原因が見つからない

いっしょに出やすい症状
違和感だけが続く
主な治療
病気がないことを確かめ、納得していただくことがまず大切です。不安を和らげる薬や漢方薬が役立つこともあります。

※原因の病気がないと分かるだけで、症状が軽くなることもあります。

5お家でできるケアと受診のポイント

胃酸の逆流が関わるときの生活の工夫

  • チェック:食べすぎを避け、寝る前(目安は寝る3時間前)の食事を控える
  • チェック:脂っこいもの、甘いもの、お酒、チョコレート、コーヒー、炭酸飲料、柑橘類など、症状が出やすいものを控える
  • チェック:お腹を締め付ける服、重い物を持つこと、前かがみの姿勢を避ける
  • チェック:タバコをやめる。太りぎみの方は体重を減らす。
  • チェック:寝るときは上半身を少し高くする

このうち、特に効果が確かめられているのは、体重を減らすことと、上半身を少し起こして寝ることとされています。のどの乾燥を防ぎ、疲れやストレスをためないことも大切です。

こんなときは耳鼻咽喉科を受診

次のような症状を伴うときは、ほかの病気が隠れていることがあります。数日から1週間以内を目安に受診してください。

  • 食べ物や飲み物が飲み込みにくい、飲み込むと痛む
  • 体重が減ってきた
  • 声がれがある(2週間以上続く声がれやのどのイガイガ感は、受診が勧められています)
  • のどや首に痛みがある(特に片側だけのとき)
  • 首にしこりを触れる
  • 食べたものが逆流してくる、症状がだんだん強くなる
  • 「異常なし」と言われたあとに、こうした症状が新しく出てきた

すぐに受診・救急を考える症状

次のようなときは、すぐに医療機関を受診し、必要に応じて救急車を呼んでください。

  • 息が苦しい、息を吸うときにゼーゼー・ヒューヒューと音がする
  • 魚の骨などを飲み込んだあとから、強い痛みや違和感がある
  • つばも飲み込めず、よだれが出てしまう

のどの違和感が続くとき、「何か詰まっている」感じが気になるときは、早めにご相談ください。

当院のよくある質問

  • 鼻で対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:鼻水がでる/クシャミがでる/鼻がつまる/へんなにおいがする/においがわからない/はなからのどにまわる/ほっぺたやおでこがいたい/鼻血がでる/はなに何かできている/花粉症やアレルギーの検査や治療をしてほしい。

  • のど・くち・くびで対応している症状を教えてください

    以下のような症状でご相談ください:のどがいたい/のどの違和感/のみこみにくい/喉が腫れている/くびが腫れている/せきがでる/ぜえぜえする/舌がいたい/舌になにかできている/味がしない/いびきがつよい/寝ている時呼吸がとまる。

  • 副鼻腔炎の症状(初期症状)を教えてください

    主な症状:①ドロッとした鼻水(黄色・緑色・臭い)②鼻詰まり③後鼻漏(喉に鼻水が垂れる)④頭痛・頭重感⑤発熱⑥顔面(頬・歯・目の奥)の痛み⑦匂いがわかりにくい。複数あてはまる場合は早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 咽喉頭異常感症とは?

    喉に何か詰まった感じがする状態で、ストレスや緊張が誘因になることがあります。精神的要因を考慮しつつ、原因があれば治療し、生活習慣の改善で症状緩和を図ります。

  • 咽喉頭逆流症(LPRD)とは?

    胃酸が逆流し、のどの違和感や咳の原因となる病気です。治療は生活習慣の改善と、胃酸を抑える薬の内服。

  • 上咽頭炎とは?

    鼻の奥にある上咽頭に炎症が生じる疾患で、のどの痛みや違和感が続きます。治療は抗生物質・消炎薬などが中心です。

  • 鼻カメラ(ファイバースコープ)は痛いですか?子供でも受けられますか?

    当院では鼻・喉の内視鏡検査(ファイバースコープ)を実施しております。細いスコープを使用し検査時間も短いため、ご負担は最小限です。お子様(乳幼児)にも対応しており、必要に応じて麻酔スプレーを最小限使用しながら、お子様の負担に配慮して行います。

  • CTの設備は院内にありますか?

    はい、当院は院内にCT設備を備えており、2026年6月14日より稼働しております。CT検査が必要な場合は院内で対応いたします。

  • 大きな病院を紹介してもらえますか?

    症状に応じて適切な医療機関へご紹介いたします。主な連携先は帝京大学ちば総合医療センター、千葉労災病院などで、症状によっては千葉大学医学部附属病院や君津中央病院などとも連携しております。手術や精密検査が必要な場合はご相談ください。

  • 甲状腺の治療はできますか?

    甲状腺の検査や薬物治療は当院で可能です。より精密な検査が必要な場合は、連携先の医療機関をご紹介いたします。

  • どのような検査設備・医療機器がありますか?

    CT、ファイバースコープ(内視鏡)、聴力検査、呼吸機能検査、ドロップスクリーン(アレルギー検査)などの設備がございます。詳細はお電話にてお問い合わせください。電話:050-1792-3387

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参考にした資料

院長 蔵内 隆秀

このページの内容について

蔵内医院 院長 蔵内 隆秀

日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医・医学博士

このページの内容は、当院の院長が確認した説明をもとにしています。

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